日射病と熱中症の違いはなに?頭痛が起こる理由って?

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夏の日差しを浴びて体調を崩すのは日射病でしょうか?
それとも熱中症なのでしょうか?

日射病と熱中症、どちらも夏になると増えてくる病気です。
ですがわざわざ分けられているくらいですし、対策なども違ってくるのかもしれません。

日射病と熱中症には、どんな違いがあるのでしょうか?

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日射病と熱中症の違いってなに?

日射病とは

日射病とは、頭部付近に直射日光を浴びすぎることによって起こる病気です。

頭部に日光が長時間当たるということは、脳の温度が急上昇するということです。
すると、疲労感や吐き気などの症状が最初に現れます。脳の働きがおかしくなっている証拠ですね。

この状態のまま放っておくと、次は体温の調節機能が狂い始めます。
体温が40℃を超えるようになり、汗も物凄い勢いで出るようになります。

汗は体内の水分を使用しているので、大量の発汗は脱水症状の原因になってしまいます。
緩やかな発汗ならともかく日射病の場合は急激に発汗するため、より危険度が高い状態です。

生物の体を維持するためには水分が必要不可欠なため、体内の水分が少し失われるだけでも体機能が損なわれます。
昔のスポーツドリンクのCMでも「たった2%水分を失うだけで、人間は本来のパフォーマンスを発揮できない」というキャッチフレーズが使われていました。

たった2%でそうなるのですから、それ以上の水分減少はもっと深刻な事態を引き起こすはずです。

例えば体内の水分が10%失われるだけで、筋肉のけいれんや腎不全といった重大な症状を引き起こします。
更に水分が失われると意識不明になり、やがては死に至ることもあります。

たかが日射病と侮ってはいけません。
日射病は脱水症状の原因となり、脱水症状は命を落とす原因になるのです。

熱中症とは

熱中症とは「暑さによって体の機能がおかしくなることで起こる病気」をまとめて分類したものです。
つまり、日射病も広義の熱中症、「日射病=熱中症」ということです。

日射病は上で紹介した通り、日光によって直接体が温められることによって起こる病気です。
それに対して熱中症の原因は、高温による体温調節機能の乱れが原因です。

なので、日光が届かない屋内でも熱中症になる危険はあります。
先ほど「日射病=熱中症」と書きましたが、「熱中症=日射病」ではないということです。

また、熱中症は症状の重さによって

  • 熱失神、熱けいれん(Ⅰ度)
  • 熱疲労(Ⅱ度)
  • 熱射病(Ⅲ度)
の3段階に分類されます。

この3段階の分類は、後にあることに影響を及ぼすことになります。
詳細は後ほど紹介します。

日射病になるとなぜ頭痛が起こる?

日射病になると、急激な発汗によって体内の水分が失われます。
すると血液中の水分量も少なくなるため、血がドロドロになって流れが悪くなります。

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また、暑い環境だと人間の血管は大きく広がるため、流れる血液量が多くなります。
おまけに高温環境では自律神経が乱れているため、一度広がった血管はなかなか元には戻りません。

ドロドロした血液を大量に流すというのは非常にエネルギーを使う行為のため、体の方がだんだんついていけなくなります。
その結果、頭痛や吐き気といった症状を引き起こしてしまうのです。

とはいえ、頭痛や吐き気は日射病の初期症状、段階としてはごく軽微なものです。
なので、水分補給を行えば大抵は症状が改善されます。

汗とともにミネラル分も体外に放出されるので、何も入っていないただの水は水分補給にはあまり適しません。
スポーツドリンクやミネラル麦茶といったものを飲むようにしましょう。

日射病という言葉を昔ほど言わなくなった理由は?

かつては日射病の定義が今ほどはっきりしていなかったため、熱中症とは別の病気だと思われてきました。

その結果、医学書によって日射病の扱いに差が生じることになります。
ある本では日射病は軽症扱いだったのに、別のある本では重症扱い・・・というように、読んだ本によって日射病への認識が変わるという事態を引き起こしていました。
命を預かる医者としては、これは非常に致命的です。

それではイカンということで、日射病と熱中症の2つは統合されることになりました。
そしてその症状の重さを表すため、上で紹介したような3段階の分類が生まれたのです。

point!日射病という言葉が使われなくなったのは、熱中症に統合されたため。

まとめ

日射病や熱中症に特に注意しなければならないのは、子供やお年寄りの方です。
特に子供は背が低いため、地面からの反射熱によって熱中症になる危険が高いです。

日差しの強い日に外出するときは、適度な休憩と水分補給を欠かさないようにしましょう。

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