人生の成功者の栄光と、その後の転落に学ぶこと[#5]

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人生の成功者はたくさんいます。
ですが、その成功を維持できた人は、はたしてその中の何割ほどでしょうか?

彼らが成功した後に待ち受けていたのは、必ずしも栄光だけとは限りませんでした。
今回の記事は、華々しい成功を収めた後に転落することになった、ある2人の兄弟の話です。
彼らを襲った悲劇から、私たちは何を学べるのでしょうか?

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空を夢見た兄弟

19世紀末、日本が明治時代のときのこと。
世界では産業革命が起こり、石炭による近代化が急速に進みました。

陸では蒸気機関車や車が走り、蒸気船が海を行き、空には飛行船が存在が飛んでいました。


(ちなみにこれが飛行船。今でもたまに
広告目的で飛んでいることがありますね)

ですが、飛行機の技術はまだまだ発展途上でした。
当時の科学者からは「機械が飛ぶのは科学的に無理」とまで言われていました。

ですが、それでも空への夢を諦めない2人の兄弟がいました。
兄のウィルバー・ライトと、弟のオーヴィル・ライト。
そう、ライト兄弟のことです。

彼らは数々の実験と失敗の末、1903年についに飛行機の発明に成功。
人類の歴史にまた大きな一歩を刻みました。
ここまでは社会の教科書にも載っている、有名な話です。
読む人の心を躍らせる、ロマンあふれる成功談ですね。

実はこの話には、続きがあります。
その後の彼らには、悲しい出来事が待っていました。

彼らを襲った悲劇とは

1906年、ライト兄弟が空を飛んでから3年後の話。
「各国の自衛目的でなければ航空は自由」という国際法が採られました。
その結果、飛行機の技術レースは爆発的に加速し。様々な国がこぞって自分の飛行機を作り始めました。

ライト兄弟は飛行機の特許を取った後、他の飛行機を作った人を次々と裁判所に訴えていきました。
見る人によっては、心の小さい狭量な行いに見えるかもしれません。

でも、私には彼らの気持ちが少し理解できる気がします。
自分たちが困難の末に達成した偉大な成功を、安易に他人にマネされたくなかったのでしょう。

ですがその結果、彼らは航空会社全体を敵に回して孤立してしまいました。
航空会社との不毛な争いを繰り返しているうちにも技術は進んでいき、ライト兄弟の飛行機は、もはや時代遅れの代物になっていました。

こうして世間から嫌われて転落していったライト兄弟とは対照的な道を辿った、ある1人の成功者のこともここで紹介します。

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彼の名はグレン・カーチス
彼もライト兄弟と同じく航空産業に関わった人物で、ライト兄弟とは飛行機の特許を巡って何度も争いを続けました。

彼は、「頼まれたら引き受ける」タイプの男でした。
彼の飛行機も、元々は他の人から頼まれて作ったものです。
そんな気の良い彼は、世間から応援されていました。
世の大富豪たちも、彼のために出資を惜しまなかったといいます。

そんな彼の飛行機が完成間近だったときのこと。
ライト兄弟から「私たちの特許侵害してるので訴えます」と警告されました。
しかしカーチスはこれを無視して飛行機を完成させ、テストを決行。
その後、ライト兄弟から訴えられることになりました。

その結果、カーチスは敗訴し、彼の会社は倒産の危機に陥ります。
ですが、世間はそれでも彼を見捨てませんでした。

なんと、世界の自動車王ヘンリー・フォードが、彼のためにわざわざ自費で弁護団を用意してくれたのです。
それほどまでに、彼は他人から可愛がられていたのです。

そのかいもあってか、彼は一旦は倒産の危機に陥った会社を復活させることに成功しました。
その後も彼の会社はどんどん大きくなっていき、1929年にはついに、当時すでに落ち目だったライト兄弟の航空会社を吸収合併したのです。

同じ航空産業に関わったライト兄弟とグレン・カーチス。
彼らは、「他人に応援されていたかどうか」の違いだけで、全く違う末路を辿ることになったのです。

まとめ

今回登場した成功者たちの詳しい解説はこちら。
ライト兄弟 wikipedia
グレン・カーチス wikipedia

「人と分かち合えない成功なら、私はそんなものは要らない。」
いったい誰の言葉だったかは忘れましたが、この言葉を聞いた時、私はすごく納得したことを覚えています。

ライト兄弟は、確かに人類初の飛行機の発明に成功しました。
それはもちろん偉大なことです。

ですが、その成功をもっと他人と分かち合えたなら。
より多くの人を、より早く、より快適に運ぶこと、つまりは人の成功をもっとサポートできていたなら。
ライト兄弟にも、違った道があったかもしれないと、私は思います。

「自分が成功したいのであれば、まずは人の成功を助けなければいけない」
という教訓を、私はこの話から学びました。

「成功者に学ぶ」記事のバックナンバーはこちらから
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