土用の丑の日にウナギや黒いものを食べる由来は?土用っていつ?

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土用の丑の日に食べるものといえばやっぱりウナギです。
この時期はどこもかしこもウナギの宣伝ばっかりですね。まあ私はウナギ好きなので、つい買っちゃうんですけども。

なぜ、土用の丑の日とウナギが結びつけられたのでしょうか?
そもそも、土用とは何のことでしょうか?土曜とは別の物なのでしょうか?

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土用の丑の日にうなぎを食べる由来は?

夏を乗り切るために栄養価の高いウナギを食べるという習慣は、万葉集の頃から存在することが分かっています。
このころのウナギは貴族用の食材だったのか、あまり一般市民にはウナギ料理は知られていませんでした。

土用の丑の日とうなぎの本格的な因縁(?)は、今から400年ほど前、江戸時代から始まります。

徳川家康が征夷大将軍だったころ、江戸の大開発計画を実施。
片っ端から干潟や沼の干拓を進めていった結果、とてつもなく広い湿地が出来上がりました。

ウナギは湿地が大好きな魚なので、広い湿地があると分かればそこに集まってきます。
当然、江戸ではウナギが大量に取れるようになり、結果としてウナギが庶民の間でも広く食べられるようになりました。

当時のウナギの蒲焼きの値段は、同じく江戸の庶民食を代表するそばと同じくらいだったそうです。
今でいうファーストフードのようなものだったんでしょうか?

ウナギの大漁は、その後100年以上経ってもまだまだ続きました。
儲けるチャンスを逃すまいと、当時の江戸にはそこかしこにウナギ料理の店が建っていました。

そんな中、あるウナギ料理の店主は「夏にウナギを売るにはどうしたらいいんだろうか?」という悩みを抱えていました。
そして、その悩みをある一人の男に相談します。

その男の名は平賀源内
エレキテルや竹トンボを生み出したといわれる、江戸時代屈指の発明家です。

源内は店主の悩みを快く引き受けます。
そして数日後、そのウナギ料理店には、ある張り紙が出されていました。

『夏バテ予防に土用の丑の日にウナギを食べよう!』

その結果、そのウナギ料理店は大繁盛します。
それを見た他のウナギ料理店も、二匹目のドジョウと言わんばかりに同じような張り紙を出し始めました。

その風習が、今に至るまでずっと続いているというわけです。
平賀源内もあの世でほくそ笑んでいることでしょう。案外、「まだやってるよ・・・」といった感じの苦笑いかもしれませんが。
point!土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、平賀源内が生み出した経営戦略だった。

土用の丑の日に黒いものを食べる習慣は?

土用の丑の日に関係がある食べ物はウナギだけではありません。
特に最近は、黒いものを食べる習慣が広まっているようです。

これは、「丑の日には黒いものを食べると良い」という民間伝承からくるものです。

カレンダーを見ると書いてあると思うのですが、年だけではなく日毎にも干支が割り当てられているのをご存知でしたか?
干支の動物は12匹いるので、丑の日も12日毎にやってきます。

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昔から、「丑の日は災難を受けやすい日である」という言い伝えがありました。
その災難を避けるために丑の方角(北)の守護神、「玄武」にあやかって「黒いもの」を食べる、という理屈です。

ちなみに玄武とは、亀と蛇が合体したような伝説上の生き物のことです。
そう考えると、ウナギは黒い上に細長くて水に住む生物なので、丑の日には相性の良い食べ物だったというわけですね。
流石は源内。そのあたりもよく考えています。

そもそも土用って何のこと?

土用の由来は、古代中国までさかのぼります。

古代中国には、「五行説」というものがありました。
詳しく解説すると非っ常に長くなるのでザックリと説明すると、「あらゆるものは木火土金水(もっ・か・ど・ごん・すい)の5つの要素から構成される」という思想のことです。

そして、古代の中国人は、五行説と四季を結び付けようとしました。
その結果、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」に結び付けられます。それぞれの五行のイメージと季節のイメージは確かに一致しますよね。

ところが、これでは「土」が余ってしまうのです。これには古代中国人も困りました。
彼らにとってはすべてを5分類で説明できるはずなので、どう頑張っても4分類にしかできない四季は、さぞかし生意気に映ったことでしょう。

悩みに悩んだ古代中国人の出した結論、それは・・・
「季節をもう一個増やせばいいんじゃね?」でした。なんという発想の転換。
ないなら新しく作ればいいじゃないという、彼らの創造力にはビックリです。

というわけで、春夏秋冬からそれぞれ終わりの18日を削り、合計72日を「土」の季節として割り当てることにしました。それが「土用」です。

point!土用とは、古代中国人が生み出した四季の間の時期のことである。

まとめ

最近はウナギの値段が急上昇しています。
乱獲問題や養殖ウナギ、ウナギっぽい味のナマズの開発など、ウナギを取り巻く環境は激動しています。

もしかしたら、20年後くらいには、「土用の丑の日=ウナギ」は、すでに古い習慣になっているかもしれませんね。

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