カンピロバクターを予防する方法は?鶏肉が原因?空気感染の心配は?

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カンピロバクター・・・何やら聞き慣れない言葉ですね。
こいつは食中毒菌の一種で、致死性こそないものの、激しい下痢を引き起こします。

私はかかったことはありませんが、友人がこのカンピロバクターに苦しめられていた時期がありました。
彼いわく「8キロ痩せた」「しばらく鶏肉を食べるのが怖くなった」とのことで、相当苦労したみたいです。

カンピロバクターによる食中毒を防ぐには、いったいどうすればよいのでしょうか?

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カンピロバクターを予防する方法は?

カンピロバクターは、熱に弱い細菌です。
60℃で1分間加熱すれば、ほぼ完全に殺菌することができます。

こんなに簡単に予防できるカンピロバクター。
なのに、毎年のようにカンピロバクターにかかる人が増えているのには、いくつかの理由があります。

その原因は、食中毒に対する間違った知識です。

カンピロバクターにかかる人がやってしまった4つのミス

1、肉を十分に加熱しない

上で説明した通り、カンピロバクターの殺菌には、60℃で1分間の加熱が必要です。
なので、数秒間サッとあぶったり、ちょっと湯通しした程度では、食中毒を防ぐほどには殺菌できていません。

実際、鶏のたたきや鶏わさなどのいわゆる「半生」食品を食べて、カンピロバクターを発症する人が多いのです。
肉が生に近い状態であるほど危険です。多少風味が落ちても、しっかり加熱しないといけません。

2、肉を中までしっかり加熱しない

内容的には、「1、十分に加熱されていない」とちょっと被るのですが・・・

カンピロバクターは肉の表面にだけいるものと思われがちですが、実際は内部にも大量に生息しています。
中まで完全に火が通るように、長時間加熱しないといけません。

飲食店で発生するカンピロバクター食中毒の原因の多くは、「表面だけしっかり加熱すれば大丈夫だと思った」という店側の間違った知識による加熱不足です。
どれだけ新鮮でも、生の肉を食べるのは危険だということを知らなくてはいけません。

3、冷凍すれば大丈夫だと思っていた

「冷凍庫で凍らせれば殺菌できると思った」という間違った思い込みから十分に加熱せず、カンピロバクター食中毒にかかる人が多いです。

カンピロバクターに限らず、O-157やサルモネラ菌などの他の食中毒菌にも言えることなのですが、これらの菌は低温には非常に強いです。
冷凍庫程度の低温では、活動を停止させることはできても、殺菌するまでには至りません。

活動を停止した菌は完全に死んでいるわけでは無く、いわゆる仮死状態になっています。
なので、常温になると再び活動を再開し、毒素をまき散らすのです。

冷凍庫には、食中毒菌を殺菌する力はありません。
肉を調理するときは、必ず火を十分に通すようにしましょう。

4、肉を切った包丁やまな板を洗わななかった

生肉を切った包丁や、生肉を乗せていたまな板。
これらの調理器具にも、カンピロバクターはべっとりとくっついています。

生肉を切った後の包丁やまな板は、お湯をかけて十分に殺菌しましょう。
生肉用とそれ以外用といった感じで、用途に応じて使い分けるのも手です。

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「そこまで神経質にならなくても・・・」と思うかもしれません。
ところがどっこい、これぐらい神経質にならないと、カンピロバクターは完全に防げないからです。

というのも、カンピロバクターは他の食中毒菌と比べると、圧倒的に少ない菌量で発症するからです。
ブドウ球菌やボツリヌス菌の発症菌数が10万前後なのに対して、カンピロバクターの発症菌数はたったの100です。

なので、殺菌は徹底的にやる必要があるのです。

カンピロバクターは鶏肉に多い?豚肉や牛肉はどうなの?

カンピロバクターにかかった人のほとんどは、鶏肉を食べたことによって発症しています。
逆に、豚や牛を食べてカンピロバクターにかかったという人はほとんどいません。

これは単なる偶然というわけではありません。
研究の結果、鶏肉のカンピロバクターの汚染率は、他の肉よりも圧倒的に高いということが分かっています。
(ちなみに、豚肉や牛肉には、カンピロバクターはほぼ付着していません)

まあ、だからと言って、豚肉や牛肉を生のまま食べていい理由にはなりません。
生肉にはカンピロバクター以外にも、様々な食中毒菌が潜んでいるからです。

どの肉を食べる場合でも、きちんと火は通しましょう。

カンピロバクターは空気感染する?

基本的に、火の通っていない生肉を食べることで感染するカンピロバクター。
では、肉から離れたカンピロバクターの菌が空気感染を引き起こすようなことは、果たしてあるのでしょうか?

正解は「NO」です。

カンピロバクターは低温には強いですが、乾燥している環境では長時間生存することができません。
なので、カンピロバクターは空気感染することはありません。

食中毒の代表ともいえるノロウイルスはとてつもない勢いで空気感染していくので、他の食中毒も同じようなイメージを持たれがちです。

ですが、実際は空気感染しない食中毒の方が圧倒的に多いのです。
むしろノロが異常なだけです。

まとめ

十分な加熱と、二次汚染の徹底的な防止。
この2つさえ行えば、カンピロバクターを防ぐのは難しくはありません。

特に、免疫力の低い子供や高齢者と一緒に暮らしている人は、人一倍注意するようにしましょう。

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